Grothendieckのメモ

	諸元(竣工時)	諸元(開戦時)	諸元(終戦時)
全長	252.4m
水線長	250m
全幅	32.25m	36.95m
基準排水量	40,200t	49,800t
主缶	ロ号艦本式缶 重油専焼11基・混焼8基	ロ号艦本式大型缶8基+小型缶4基
主機	艦本式オール・ギヤードタービン4基4軸
機関出力	131,200馬力	180,000馬力
速力	30ノット	32.5ノット
主砲	四一式41cm連装砲5基10門
副砲	三年式14cm単装砲16基16門		三年式14cm単装砲8基8門
高角砲	十年式12cm単装高角砲4基4門	八九式12.7cm連装高角砲8基16門	八九式12.7cm連装高角砲16基32門
機銃	三年式機砲3挺	九六式25mm連装機銃12基24門 毘式40mm連装機銃2基4門	九六式25mm機銃 三連装16基48門 連装8基16門 単装38挺
雷装	十二年式61cm四連装魚雷発射管2基8門	九三式61cm四連装魚雷発射管2基8門	-
航空艤装	-	カタパルト1基 零式水上観測機2機

諸元
全長	128m
全幅	16.5m
基準排水量	5,100t
主缶	三胴式水管重油専焼水管缶2基
主機	石川島製二段減速ギヤード・タービン2基2軸 機関出力6,750馬力
速力	18ノット
兵装	防楯九六式十五糎加農　連装2基4門 一式三十七粍高射機関砲　連装4基8門 飛行甲板に九八式二十粍高射機関砲を増設可
搭載能力	特大発動艇B型10隻 または大発動艇D型15隻 または水陸両用戦車20輌
航空艤装	呉式二号五型射出機1基 零式水上観測機2機

　本艦級は帝国陸軍が特種船「神州丸」運用の結果、通常の上陸用舟艇運用能力を持った安価な商船型特種船(甲型特種船)の他に「継続した火力支援の可能な揚陸艦」と「効果的な航空支援の可能な揚陸艦」の必要性を感じ、前者を乙型特種船、後者を丙型特種船として整備したものである。本艦級の特徴は天龍型軽巡洋艦に匹敵するその砲火力であり、主砲には最大26kmの射程を持つ九六式十五糎加農を基筒式とし、連装砲架に防楯をつけたものを2基4門搭載する。また個艦防空の必要から一式三十七粍高射機関砲を連装4基8門常備し、必要に応じて飛行甲板に九八式二十粍高射機関砲を増設することができる。
　揚陸能力としては、歩兵3個小隊、馬匹13頭、トラック2輌、または九七式中戦車(及びその車輛を用いた各種派生車輛)1輌を搭載することのできる特大発動艇B型を最大10隻運用することができるほか、限定的な揚陸能力を有し武装兵員30名を搭乗させることができる小発動艇を最大6隻積載することができる。この最大数、すなわち便乗する30個小隊1,500名の兵士を収容することのできる船室もある。舟艇の発進は船体後部に設けたスロープから行う。小発動艇はスロープからの発進が行えないため、従来通りデリックで海に下ろした後に兵員が移乗する。航空艤装は最低限であり、弾着観測及び限定的な制空任務用の零式水上観測機を2機と、その発進用のカタパルト1基、舟艇及び観測機収容用の4tデリック1基を有する。
　余談として、大戦終結後に軍縮会議が開催された際、陸軍の所有する船舶であるにも関わらずスペック上は巡洋艦にカウントされる本艦級は、同じく陸軍特種船であるにも関わらず空母としての機能を持つ丙型特種船ともども各国の頭痛の種となり、最終的に日本全権の強い主張によって条約上は特務艦に類別された。

諸元	一型	二型
翼幅	22.5m	23.5m
全長	17.8m
翼面積	69.5m²	73.2m²
自重	7,950kg	8,650kg
正規全備重量	11,250kg	12,580kg
過荷全備重量	12,850kg	14,180kg
正規翼面荷重	161.87kg/m²	171.86kg/m²
航続距離	正規：2,100km 過荷：3,300km	正規：2,500km 過荷：3,700km
発動機	火星一五型(離昇1,460馬力)×3	ハ104(離昇1,900馬力)×3
最高速度	535km/h(高度2,600m) 515km/h(高度6,000m)	560km/h(高度2,600m) 540km/h(高度6,000m) 585km/h(高度2,600m、推力式単排気管装備機記録)
武装	八九式7.7mm機銃×4(機体上部×1・下部×1・前部×2) 九九式20mm機銃×1(機体後部)	三式13.2mm機銃×2(機体前部) 九九式20mm連装機銃×2(機体上部・後部)
爆装	800kg爆弾×2 または500kg爆弾×3 または250kg爆弾×6 または60kg爆弾×24
雷装	九一式航空魚雷×2 または九五式改航空魚雷×1
標準採用年	1941年	1943〜1944年