1.総論
 帝国陸軍の本領は攻勢にある。即ち我が軍の絶対的有利なる状況を作戦術的機動により形成し、攻勢作戦を以て占領地の拡大と敵戦力の包囲に努め、最終的な勝利を形成する。ここで重要なのは、我が軍の絶対的有利なる状況を形成したときに攻勢を行うべしという点である。敵の有利なる状況での前進は、飛んで火にいる夏の虫の如き無計画さと杜撰さであり、厳しく批判されるべきものである。これは戦力を徒にすり減らすものであり、このような状況下においては安易なる占領地の拡大は十分なる準備を持った敵の反撃によりその企図を潰される可能性を帯びているからである。
 新軍備計画においては、「師団」を大幅に改編し、「独立混成旅団」を増加せしめる予定である。これは新しい諸兵科を連合した戦術思想に基づくものであり、それぞれが役割を担う。まず我が国の仮想敵は広大なる大陸に位置するからにして、広大な戦線を寡兵にて支えることを要する。この為、戦時には「独立混成旅団」を編成する。この独立混成旅団には2種類の編制を用意する。即ち、砲兵と戦車の大火力を機動的に運用することを目的とし快速部隊で編制する独立混成旅団「甲編制」、広大な大陸の拠点を静的防御的性格を以て守備する独立混成旅団「乙編制」である。しかしこれでは攻撃用戦力が不足するので、攻撃を行うときは従来の「師団」を以て行うほか、独立混成旅団甲編制を攻勢向けに運用する。
 即ちこれら戦力を用いて、砲兵と戦車、航空機の大火力を局所的に用いて戦線を突破し、敵戦力の包囲を行うことが我が軍の戦闘教義となる。

2.防衛作戦
2.1 作戦術的(計画的)防衛作戦
  • ibs/MBs:散開配置を行い、小村落などを活用して静的野戦防御を行うべし。大隊長は麾下中隊を通信隊を用いて掌握し、大隊直轄の重機・山砲・速射砲・迫撃砲などを適切に配置する。野戦築城は大隊直轄の作業小隊(工兵科)を以て行う。野戦築城要領は工兵操典に準ずる。自動車の配属を受けている場合は適切にこれを活用し、予備兵力を用いた(独立歩兵大隊は歩兵中隊4個で構成される。これは通常の歩兵大隊より1個中隊多い。)機動防御戦術等も考慮すべし。
  • Ab/MBs:基本的に牽引車によっての機動を想定。

n.部隊編制定員表
n.1 大部隊編制表
  • 一般師団
    • 機動歩兵旅団×2
      • 機動歩兵聯隊×2
      • 機動砲兵大隊
      • 戦車大隊
    • 野戦重砲兵旅団
      • 野戦重砲兵聯隊×2
    • 工兵聯隊
    • 輜重兵聯隊
    • 師団捜索隊
    • 師団航空隊
    • 師団設営隊
    • 師団制毒隊
    • 野戦病院×5
    • 防疫給水部
    • 兵器勤務部
  • 独立混成旅団(甲編制)
    • 戦車聯隊×2
    • 独立歩兵大隊×2
    • 旅団砲兵隊
    • 旅団工兵隊
    • 旅団捜索隊
    • 旅団輜重
n.2 細部隊編制定員表

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